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パディエッラ

パディエッラとは、地中海に浮かぶフランス領コルシカ島で歌われている音楽の一部になります。コルシカ島の民俗音楽は主に、ポリフォニーと呼ばれるコルシカ語での多声合唱が多くなっています。

1960年代の後半からこるしか民族主義が高まりつつあり、その中でコルシカ語を用いた伝統的な表現形態が見直されるようになりました。そして1970年代以降はコルシカ島の民族によりコルシカ語を使用した音楽グループが結成されるようになります。

初期の頃はコルシカの歴史上の悲劇やフランスを植民地主義の国として非難するものが多かったようです。しかし1980年代以降は他の少数民族の歌謡を取り入れたり、恋愛音楽などを中心として、多様な音楽に発展していきました。

ちょうど1980年代にはヨーロッパでワールドミュージックが最盛期を向かえ、コルシカ音楽もその一つとして知られるようになりました。コルシカ島の音楽がカセットやレコード、CDとして、ヨーロッパを中心として世界中に売られるようになったのです。

パディエッラはその中でも男性が歌う三声合唱となり、コルシカ音楽の定型歌となります。最も高い声がア・デルツァ、中間の高さがア・シクンダ、最も低い声がウ・ワッスと呼ばれています。

パディエッラのテーマは宗教、聖人などを除いた宗教から分離された世界の全てのものが対象となっています。無形文化遺産に登録されているパディエッラ風の歌謡は、かつて即興で歌われていたパディエッラの中でも人々の記憶に残っている中で、現在まで歌い継がれてきたものとされています。

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