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エルサレム

エルサレムはイスラエルの首都として知られている場所ですが、国際的には認められておりません。また、世界遺産の登録当時はイスラエルは世界遺産条約を結んでいなかったため、ヨルダンによる申請物件として、どこの国にも属さないという単独の世界遺産として扱われています。

エルサレムの旧市街のほぼ中心に位置するのは、ユダヤ教の聖地である嘆きの壁です。嘆きの壁は男女が別々に祈るため2つに分けられており、そこで祈りをささげるユダヤ教徒は独特な格好をしています。シルクハットのような黒い帽子か、もしくはお皿のような平たい帽子を頭にのせて、誰もがもみあげを長く伸ばしています。

嘆きの壁のすぐ近くにはイスラム教の聖地とされる黄金の屋根を持つ岩のドームがあります。その昔、イスラム教の預言者ムハンマドが昇天したといわれている岩の上に建てられています。この周辺一体は神殿の丘と呼ばれ、もともとユダヤ教の神殿があったといわれています。かつてはダビデやソロモン、アブラハムも訪れた場所として、ユダヤ教、キリスト教の聖地にもなっています。

世界遺産には1981年に登録され、その翌年には危機遺産として登録されました。危機遺産に登録されて最も長い歴史を持つ物件になります。宗教の問題は我々日本人には理解しがたいことかもしれませんが、それぞれの宗教を真剣に信仰する方々にとっては重要な問題になります。

ユダヤ教徒、イスラム教徒、キリスト教徒が小さな街中に一緒に暮らす場所として、その雰囲気も独特なものがあります。長い歴史を持つ場所でデリケートな問題を抱えていますので、今のところはそっと見守る形になっています。

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