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バーミヤン
アフガニスタンの首都カブールから西に260キロほど進んだ地には、バーミヤンと呼ばれる遺跡群が広がっています。高度が約2500メートルに及ぶヒンドゥー・クシュ山脈を削り込んで造られたバーミヤンの遺跡は、アフガニスタンに残る重要な仏教遺跡として東西大仏立像、坐仏像、仏堂をはじめとする遺跡群が点在しています。
もともとバーミヤンは中央アジアの砂漠におけるオアシスとして、はるか昔から有名な場所でした。暑いイメージの強いアフガニスタンですが、冬には雪が降ることもあり、1日の最高気温と最低気温の差は30℃にもなる土地になります。
バーミヤンから発見された石窟は1000以上にものぼりますが、その中でも男像、女像と呼ばれる、高さ55メートルと38メートルの巨大仏像が有名になります。岩を削って掘り出されたこの2つの仏像の内部には壁画が残されています。イスラム教徒が居住地として利用していた期間も長かったため、壁の壁画の中には顔部分を削られたり上塗りされているものがたくさんあります。
そして1998年に、イスラム教のタリバン政権に占領されることになります。イスラム教の偶像崇拝禁止の教えに反しているとして、タリバンはバーミヤンの2体の大仏を2001年に爆破してしまいました。
2003年にユネスコは世界危機遺産のリストにバーミヤンを登録して、全世界に遺跡を保護するための緊急支援を呼びかけました。現在もまだまだその遺跡の保護や修復、そして新たな調査のための国際的援助が必要な遺跡となっています。
