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危機遺産とは

危機遺産とは世界遺産の中で、その世界遺産としての地位を脅かすような何らかの脅威にさらされている物件のことを指します。文化遺産の場合は建築物が崩れ落ちそうだったり、自然遺産の場合は周辺の環境変化によって美しさを保てなかったりするような場合のことを言います。

世界遺産委員会によって危機遺産として見なされた世界遺産は、危機にさらされている世界遺産リストに登録されることになります。何らかの援助によってその脅威が去ったと認められれば危機遺産リストからの登録は抹消されることになるのですが、反対に世界遺産としての価値がなくなってしまった場合には、世界遺産リストからその物件が削除される可能性もあるのです。

危機遺産になりえる可能性として考えられる要因は、地震などの自然災害、戦争や内戦などの武力紛争、都市開発や大規模な工事、密猟や世界遺産ならではの観光開発によるものになります。

危機遺産に登録されてしまった世界遺産は、世界遺産基金からの財政的な支援を受け取ることができます。過去に危機遺産に登録されていた、カンボジアのアンコールワットやブラジルのイグアス国立公園、クロアチアのドブログニクなどは、それぞれ地元の人々の努力や援助によって危機遺産リストから削除された遺産になります。

数多くある世界遺産の中でも、このような窮地に立たされている遺産が多くあるということを認識しておかなければなりません。そして観光に行かれる際には、みんなの世界遺産を守るように、個人の意識としても責任持った行動が必要になります。

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