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負の世界遺産とは
世界遺産と聞くと、見たこともないような絶景や素晴らしい彫刻を施した昔からの建築物、まだまだ謎だらけの古代遺跡など、世界中に散らばる行ってみたい場所などにスポットが置かれがちです。しかし世界遺産の中には華やかな歴史がなく、人類が起こした悲惨な出来事を物語るものも数多く存在します。
我々はそれらの遺産のことを負の世界遺産と呼んでいます。本来の負の世界遺産の定義としては、人類が犯した悲惨な出来事を伝え、そういった悲劇が二度と起こらないように戒めとなる物件などを指すとしています。登録基準は、顕著で普遍的な意義を有する出来事、現存する伝統、思想、信仰または芸術的、文学的作品と直接、または明白に関連するもの、となります。
しかしこの登録基準を満たしているもの全てが負の世界遺産と見なされるわけではありません。実際にアメリカの独立記念塔、ブルガリアのリラ修道院、カナダのランス・オ・メドーなどはこの登録基準一つのみで世界遺産に登録されていますが、一般的には負の世界遺産とは見なされていません。
ただしこれらの世界遺産が登録されたのはかなり昔のこととなり、現段階で上記の条件のみで世界遺産の登録を推薦する場合は、事実的には負の世界遺産に分類されるもののみだといわれています。
負の世界遺産に明確な定義はないため、何を負の世界遺産と見なすかというのは、人によって意見が異なります。しかし人類の歴史上、誰が見ても悲惨な出来事であり二度と繰り返してはならない事実を伝える物件は、負の世界遺産と見なされやすいです。
