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複合遺産とは
2011年現在、世界遺産は全部で936件存在します。そのうち、複合遺産はわずか28件しかありません。世界遺産への登録条件は、全部で10項目ある登録基準の1項目以上を満たしていなければなりません。複合遺産と認定されるためには、文化遺産登録基準から1項目以上、自然遺産登録基準から1項目以上を同時に満たさなければならないのです。
人類が作り上げた文化的な遺跡や建築物が文化遺産の基準に達し、なおかつその周辺一帯の自然環境が自然遺産の基準に満たされていないと複合遺産とは呼ぶことができません。文化遺産や自然遺産と違って、複合遺産と認定されるには厳しい基準が存在するのです。
複合遺産を語る上で、文化的景観という言葉が誤解を招いているようです。文化的景観というのは文化遺産が自然環境と調和して魅せる特別な景観のことをさします。自然遺産に登録されるためのすばらしい自然や生態系を必要としないため、自然遺産の登録基準は必要ありません。
複合遺産には文化遺産登録基準と自然遺産登録基準の一項目ずつの登録基準を満たしている場所もあれば、最高で七項目を満たしているような場所も存在します。
七項目を達成している場所はタスマニアデビルで有名なオーストラリアのタスマニア原生地域と、道教五名山の一つに数えられている中国の泰山になります。2011年現在は、この七項目が世界遺産の基準を満たしている最も多い例になり、いまだ十項目を全て満たす世界遺産は存在しません。
